こんにちは、シュンペイです。
10月最後のお休みは、三重県の御在所岳に行ってきました。9月の雨続きとは打って変わって10月は天気に恵まれることが多く、テント泊や紅葉ハイキングなどなど秋の山を毎週楽しんでいて、気づいたらもう雪山シーズン目前…久しぶりに遠征がしたい気分だったので、かねてから狙っていた御在所岳前尾根でマルチピッチクライミングを楽しんできました。

朝4:30、裏道登山口の駐車スペースに到着して5:00にスタートしました。車から出ると少し雨がぱらついている…しばらく林道を進むと、暗闇の中に巨大な堰提が現れます。沢沿いの樹林帯を進み続けること40分程で藤内小屋に到着しました。

この日は風がとても強く、月明かりに照らされた雲がものすごい勢いで流れていく様子が樹林の隙間からみ見えました。同時に雨もしっかりと降り出して、どうしたものかと小屋の前のベンチに腰掛けて雨宿り。幸いトイレを済ませているうちに雨は小康状態になり、とりあえず取り付きまで行ってみようと前尾根を目指すことにしました。


しばらく開けた河原を歩くとあたりは明るくなり、遠くには伊勢湾が。正面には藤内壁とお目当ての前尾根の岩峰群が朝日に照らされながら待ち構えていました。


ネットの情報でよく目にしていた藤内壁出合の看板を横目に登山道を逸れて沢を詰めます。テスト岩と呼ばれる大岩の脇を抜けると前尾根のスタート地点に到着です。あたりはオレンジ色に染まっていました。
前々日にご来店いただいたお客様が、同じ日に前尾根行きます!と仰っていましたが、どうやら我々が本日の一番乗り。一息ついてギアの準備を始めました。
御在所岳前尾根は、最下部のP7からP2のヤグラと呼ばれる岩塔まで、約10ピッチのマルチピッチルート。ライン取りによって様々なレベルで登れる入門的ルートです。登りたいラインはあらかじめ目星を付けていましたが、印刷したトポを車に忘れてきてしまいました。なにはともあれ6:30頃登攀開始。

P7は垂直のクラックからリッジ。朝イチで体が硬いですが、朝日が差し込んできてすぐに温まってきました。リッジに出ると視界がひらけ、気分爽快です。


P6はスラブをつなぎ、最後は2m弱のちょっとしたフェース。終了点から振り返ると眺めが良く、とても気持ちが良いピッチでした。次行くときは右側のクラックにチャレンジしたい。

P6で気分を良くして、P5は少し難しいスラブの藤内沢側ルートを選択。いざ取り付いてみると10m以上ありそうな風に晒されてスラブから引き剥がれそうになったため、あきらめてヌンチャクを掴みながら登りました。終了点は常に強風が吹き荒れ、気温も5℃程度で、前半の快適なクライミングから様相が一変してきました。


P4、P3はとにかく寒く、早く登りきりたい!という一心で、あまり記憶がありません。チャレンジしたかったクラックルートもスルーして最も簡単そうなラインを登りました。簡単とはいえプロテクションは全てカムや岩で取るため、NPの良い練習になりました。

この日はトップスにALL ELEVATION L/S SHIRTS Men’sとROAR HD CREW、ボトムスにBEBOP MD PANTSを着用しました。日常からハイキング、クライミングまでをシームレスに繋ぐ、この秋イチオシの組合せです。

そんなこんなで極寒のP4,P3をサクッとこなして、最終ピッチのP2に到着すると雨が降り出してきました。下山の下降点はすぐそこ…岩は湿ってるし寒いし、もう下ろうか?と気持ちは下りかけ、ヤグラに登るかしばらく思案しました。幸い5分程待っていると雨は止み、意を決して登り始めました。中盤まではジャミングがよく効くクラックを登り、核心部手前のありがたいボルトにクリップして核心のチョックストーンへ。岩に挟まりながらズリズリと這い上がるも、上のせり出した岩に頭がつっかえて上がりにくく、手もホールドが乏しく、なりふり構わず全身のフリクションでなんとか上がりました。そこから数段上がるとヤグラの終了点に到着。

私の苦戦をビレイしながら見ていた妻は、今日はもう登らなくて良いや、とのことなので懸垂下降で下りてクライミングは終了となりました。

下山はP3とP2のコルから踏み跡を下り、裏口登山道に合流し、藤内小屋経由で下山しました。紅葉が丁度見頃で、多くの登山者とすれ違いました。様々な人に親しまれている山です。

寒く、風が強く、少し駆け足になってしまった初めての御在所岳の前尾根。そういえば2年前に鈴鹿7サミット縦走で御在所岳を訪れた時も雨+ガスの悪天候でした。次は穏やかな時に再訪したいですね。

