こんにちは。チカです。
先週の休みは御嶽山へ。初の御嶽ということで、田の原登山口を起点に一通りピークと池を巡るルートを選択しました。
いつも通り日の出前に茅野を出発。田の原駐車場までの道中、王滝里宮付近には道路の脇に霊神碑が林立しており、かつてはあまたの人が御嶽に魂の拠り所を求めていたことをうかがわせます。先週の戸隠、高妻に引き続き、図らずして二週連続して信仰の山歩きになりました。


たくさん歩くぞ〜と気合十分で駐車場を7時に出発。田の原からの剣ヶ峰コースが最も登山客の多いルートということもあり、平日にも関わらずすでに多くの車が停まっていました。「御嶽山は今も変わらず人を惹きつけているなあ」としみじみしながらしばらく平坦な砂利道を進みます。
御嶽山の第一印象は「富士山みたい」。溶岩の砂利の感じや、登山道脇のコメツガ、シラビソ…山梨出身の人間としては、やっぱり富士山を想起してしまいます。


天気予報では気温が上がらない予報でしたが、あまりにいい天気すぎて歩き出してものの数分で着ていたROARを脱ぎ捨てKami Shirtに着替えました。序盤から低い森で見晴らしが良く、良くも悪くも麓からずっと山頂が見える、というところも富士山みたいだなあ…とボヤキ。



木曽駒ケ岳方面がよく見え、麓の紅葉もちょうど見頃。標高をあげるにつれて中央アルプスの奥から南アルプスと富士山がひょっこり。そんなふうにして振り返りながら登っているうちにあっとう間に王滝の山頂に到着しました。奥社にお参りして稜線歩きへ出発。




王滝山頂から剣ヶ峰までは2014年の噴火での被害が最も大きかった場所で、御嶽山の中でもシェルターが多く設置されています。遠くからでもオレンジのシェルターがよく見えました。我々もこの先はヘルメットを装着して歩きました。



剣ヶ峰は沢山の人で賑わっていました。一ノ池と二ノ池を一緒に見下ろすことができる迫力満点な景色に周囲から「おお〜」という声が度々聞こえます。これから向かう継子岳がちらりと見えていました。御嶽山でしか見られない、噴火で山頂にできたたくさんの池の景色は圧巻です。北アルプスも良く見えました。


山頂直下の階段を降りて分岐を二の池方面へ。二の池小屋近辺は火星のような景色でした。噴火前はエメラルドグリーンに輝く美しい湖があったのですが、噴火の影響で火山灰が流れ込み現在の姿になったそうです。登山口からノンストップでここまで着たので流石にエネルギー切れ。持ってきたパンとバナナとお土産でちょっと早いコーヒーブレイクにしました。なんてことないインスタントコーヒーが100倍美味しく感じるのも自然の力。ふう〜と一息つきながらストレッチをして、ひんやりとした山の空気を体中に巡らせると疲れがあっという間に吹き飛びます。


二の池から摩利支天方面に向かう途中、だだっ広い火口原に出ます。賽の河原と呼ばれていて、まさにそんな荒涼とした場所。あたりには無数の石積とお地蔵様、赤く染まった低木が独特の雰囲気を醸し出していました。

さて次に目指すは摩利支天山。賽の河原から白竜避難小屋まで登り返すと三ノ池が姿を表しました。「エメラルドグリーンに輝く」というのはこういうことだと言わんばかりの綺麗さに「もうこのまま池に降ります?」という気分。ここで休んだらもう終わりだ…と思い一気に摩利支天山まで歩きました。

摩利支天山は飛騨側にひらけていて、雲間から白山が見えました。だんだんと雲が高くなってきて、予報通り昼頃には雲に包まれそうな気配だったので急いで避難小屋まで戻り五の池小屋方面へ下ります。





五の池小屋はいつか泊まってみたい小屋トップ10に入る憧れの小屋。宿泊者限定のテラスを横目に飛驒頂上にてお参りを済ませ、そのまま継子岳へ向かいました。継子岳までの道は緩い登り返しですが、針のように立っている岩が地獄の針の山を歩かされているような気分。これまでの罪(?)を許してもらえるよう頑張って歩きました…



継子岳に着いた頃にはだいぶ雲が増えていました。北アルプスを間近に見たかったですが、間に合わず。残りのパンと柿の種で軽くチャージして四ノ池へ降ります。





四ノ池まで降りて小川を渡渉。四ノ池は湿地のようになっていました。水を沢山蓄えているのでしょうか?小川もまあまあの水量がありました。そこから軽く登り返すと三ノ池を間近に見下ろせます。よりエメラルドグリーンが際立っていて、ここまで歩いてきた甲斐がありました。三ノ池避難小屋方面へ進み、白竜避難小屋へ登り返し。地味なアップダウンにだんだん足が消耗してきました。巻き道を戻って王滝まで戻るころには稜線の風が冷たくひやっとしました。急いで避難小屋前で身支度して一気に下山。

下山後はやまテラス王滝に立ち寄り、御嶽の成り立ちや信仰、噴火について勉強して帰りました。特に2014年の噴火については詳しい動画が見られますのでこれを見に来るだけでも価値があると思いました。
急ぎ足の御嶽山行になりましたが、今度は御嶽の歴史をじっくり味わう山旅に出かけたいです。

