【店主の休日】 高山植物真っ盛りの笠ヶ岳

店主の休日

こんにちは、シュンペイです。
先日のお休みは北アルプスの笠ヶ岳に登ってきました。
今回のルートは新穂高温泉を起点に笠新道を上がり、抜戸岳を経由して笠ヶ岳に登頂、笠ヶ岳山荘でテント泊。2日目は稜線を弓折岳まで歩き、鏡平経由で小池新道を下山するというルートです。

6月頭に突発性難聴を発症して、悪夢のようなめまいと耳鳴りに苦しめられた日々から約1ヶ月半。トレーニングや近場の山歩きを経て自信を付けてきましたが果たして笠新道を登ることはできるのか…?

目指す笠ヶ岳は雲の中

3月の槍ヶ岳ぶりのアルプスに浮かれながら新穂高温泉の第三駐車場に到着すると、まさかの満車でした。平日だからといって舐めていました…鍋平に停めて、気を取り直してスタートします。

いつもの林道を30分ほど進むと笠新道の登山口。ここから稜線に出るまで標高差約1400mを一気に駆け上がります。

笠新道の序盤はひたすら続く樹林帯のつづら折れの道。一歩足を進める度にどんどんと汗が吹き出してきますが、時折風が吹くので思っていたより快適です。復帰戦ということもあり荷物はそこそこ軽量化を意識して水3Lと食料込で8kg。荷物を軽くしたお陰で気持ちよく登っていけました。

杓子平が近づいてくるとニッコウキスゲやハクサンイチゲ、コバイケイソウが出迎えてくれました。特にコバイケイソウの群生は圧巻で、遠目に見ると雪が残っているかのような白い斜面を作り出していました。

花畑を登りきった先の杓子平はあいにくのガスでしたが、チングルマが見頃でした。箱庭のような植生にいろんな色の花が咲く様子は夏のアルプスに来たことを実感させてくれます。

杓子平から稜線までは岩場をつづら折れにあがっていきます。薄ピンクの岩石の色が楽しいようで妻がしきりに岩を観察していました。帰って調べた所、笠ヶ岳は日本列島ができる前、はるか昔の約6300万年前のカルデラ火山で、カルデラ内部を観察できる貴重な山だそう。

抜戸岳直下にはまだ雪渓が残っていて、溶け出した水で喉を潤しました。

抜戸岳に上がるとこれから歩く笠ヶ岳に続く稜線がお目見え。気持ち良い風が吹き抜ける稜線は、長い登りの疲れを吹き飛ばしてくれます。

稜線上もお花が満開。咲き乱れるチングルマに混じって、私の好きなミネズオウも咲いていました。稜線歩きと高山植物、夏山に来たなぁと実感させてくれます。

素敵なベンチ付きの物件にしました

稜線を歩くこと1時間弱で笠ヶ岳のテント場に到着しました。テント場は広々としていて槍穂高の眺望が素晴らしく、トイレのある小屋まで少し距離はありますがそれを差し引いても余りある魅力のロケーションです。そしてところどころ石が積み上げられてちょっとしたプライベートスペースになっているのも良いです。
笠ヶ岳は北アルプスの端っこに位置するので、いつもの北アルプスよりも少し静かでゆったりとした空気感が漂っているのも良かったです。

今回のテントはTerra NovaのSolar Storm 2。完全自立式のダブルウォールで990gという軽量コンパクトなテントです。ソロでも使いやすいサイズですし、女性二人、御夫婦など小柄なペアであれば十分過ごせます。

▽製品紹介ブログ

テントを設営して受付を済ませ、売店でコーラを購入。越冬コーラを飲みながら少しのんびりした後に笠ヶ岳の山頂へ向かいました。山頂までは往復約20分。眺望は無かったのでサクッと写真を取って退散。

テント場に戻ってくるとオスのライチョウが2羽のヒナを従えてテント場のど真ん中を闊歩していました。

次第にガスが取れて北穂がチラ見え
東北の常連さんから頂いたいぶりがっこチーズがとても美味しかった!

その後は足をマッサージしたり水を汲みに雪渓の下まで下りたりしてのんびり過ごしました。次第にガスも晴れていき、槍穂高や黒部五郎、薬師岳も見えて最高の気分です。夕ご飯はツルヤのレトルトカレー。山の景色を眺めながら食べるカレーは美味しさが何倍にもなりますね。

夕食後は夕日を見にテント場周辺を散歩しました。夕日に照らされる山々や富山方面の雲が美しく、しばらく見とれていました。夕日が暮れるといつの間にか19時半、日の長さに驚きつつ就寝しました。

翌朝は3:30に起床しました。明け方の気温は10℃。寝具はSTATICのADRIFT Ti SLEEPING BAGでしたが、ボトムの保温着を忘れて少し寒かったです。朝食はワッフルとコーヒーでサクッと済ませ、交代でトイレと身支度を済ませました。トイレに向かう途中に15mくらいの雪渓があり、前方を歩いていた方が足を滑らせ30m程滑落していました。明け方は雪が締まりキックステップも効きづらく滑りやすいので、横着せずチェーンスパイクなどを装着するか高巻きして行くのが無難です。

空が明るみ、笠ヶ岳の山頂が焼け始めた頃歩き始めました。太陽からエネルギーを貰える朝のこの時間は、山で過ごす時間の中で最も好きなタイミングです。

草花も光のあたり具合や朝露で昨日とは雰囲気が全く異なり、つい足を止めてしまいます。

振り返ると見える笠ヶ岳に続く稜線の景色を、名残惜しみながら大ノマ岳にに向かいます。

秩父沢源頭のカールには見事なお花畑が広がっていました。

その先も大ノマ岳、弓折岳のアップダウンが続きますが、お花に癒されながら歩きます。どこを見てもコバイケイソウの真っ白な花畑。当たり年でした。

弓折岳にも寄り道。双六岳の景色に別れを告げて鏡平方面へと下山を開始します。

鏡平では皆さん名物のフロートやカキ氷を頼んでいました。ここからの下りはまだ10時ごろでしたがとても暑く、登ってくる人は皆かなりしんどそう。わさび平まで一息で下りきり、河原で足をアイシング。キンキンに冷えた水でとても気持ちよかったです。回復した足は快調でサクサクと歩き、新穂高温泉にまではあっという間。鍋平に停めた車をダッシュで取りに行き、いつも通り平湯で温泉に入って帰宅しました。

病気にかかりマトモに歩けなかった数週間を経た今回のリハビリ山行。当時はとにかく落ち込みましたが、山にまた登ることが一番のモチベーションでした。また元気に山を歩けるという自信を与えてくれた笠ヶ岳は思い出深い山の1つになりました。

▼お知らせ
装備の軽量化をしたい!という方にぜひ参加いただきたいイベントを8/2に開催。
山と道のHLCが茅野にやってきます。普段1泊2日で開催している内容を、今回特別に1日にぎゅっと詰め込んでいただきました。今シーズンロングトレイルや縦走を考えている方、少しでも快適に山を歩きたい方、必見です。当日は店主も帯同します。茅野の里山歩きも一緒に楽しみましょう!

タイトルとURLをコピーしました