こんにちは、シュンペイです。
今週のお休みは山梨県の鶏冠山(とさかやま)に登ってきました。
鶏冠山は奥秩父の甲武信ヶ岳の南に位置する標高2115mの山。そのギザギザとした岩稜の険しさから、笊ヶ岳、笹山、鋸岳と並んで山梨百名山の四天王と呼ばれるているそう。
毎年この時期になると奥秩父の山に足を運ぶのが恒例の我々。天気の具合から日帰りで行ける山を探していたところ、以前から気になっていたあのギザギザを歩いてみたいということで行ってみました。
▽昨年の奥秩父主脈縦走の記事もぜひご覧下さい!


朝寝坊をして慌てて家を出て7時半頃に西沢渓谷に到着。駐車場に着くと早速今日目指す鶏冠山がお出迎えしてくれました。鶏のトサカに似ているから鶏冠山とその名の通りの山容です。


河原をしばらく進み、鶏冠谷の出合いで渡渉して向かって左の尾根に取り付きます。

出だしから急登が続きますが、トレースがしっかり付いており登りやすいです。しかし漫然と歩いていると獣道に誘われていつの間にかトラバースしていたりするので油断は禁物です。まだ新緑には早いですが、カラッとした山に響き渡るヤマガラの鳴き声がなんとも心地良かったです。

主尾根との合流地点のチンネのコルに近づくと徐々に手を使って登る箇所が現れ始めます。登りは良くても下っていくのは嫌そうな道が続きます。岩を掴んだり時に木登りのようにグングン標高を上げていきます。

登り始めて一時間半程でチンネのコルに到着。ここで少し休憩を取りつつハーネスを装着して岩稜帯に備えました。

コルから暫く進むと、3つある主な岩峰のうちの1つ目が登場。手も足もホールドしっかりあり、快適な岩登りが楽しめます。

第一岩峰からはこれから進む稜線が一望できます。細かい登下降が続く細い稜線はまさにトサカの上を歩いているよう。

険しい縦走路から東に目を向けると、雁坂峠や水晶山、古礼山といった奥秩父主脈の中でも笹の草原が美しい山々を眺めることができます。この草原や、破風山周辺の立ち枯れた木が作り出す景色が好きで、甲武信ヶ岳〜雁峠は気づけば毎年のように歩いている、イチオシのエリアです。西沢渓谷を起点にぐるっと周回が可能なので、甲武信ヶ岳に登る際はぜひ足を運んで見てください。

そんな景色に癒されながら進むと第二岩峰が登場。先程より少し難易度が上がります。もちろん我々は鎖を使わない縛りで登っていきます。正面に掴みやすい大きなフレークがあるのですが、剥がれそうで少し怖かったです。

そして最後の岩峰へ。ここは鎖がありませんが、巻き道があるので巻いて山頂に行くこともできます。攻略のポイントは、中間のテラスにある壁から離れた岩から壁に乗り移るところ。ここはロープを出しました。

遠くに駐車場の上を走るループ橋や富士山、大菩薩方面の山々が見えて気持ちよかったです。

岩峰群から山頂まではシャクナゲが生い茂るトンネルを歩きます。とにかくすごいシャクナゲの数なので、花が咲く時期に来るのも良さそうですね。


トンネルを抜けると鶏冠山の山頂に到着。計画より早く到着したこともあり、登ってきた急登をそのまま下るのも面白くなさそうだということで、このまま稜線を進んで木賊山まで繋げるサブプランに計画変更。


持ってきたパンを食べて木賊山方面に歩き出すと、次の2177m峰までに一度大きく下ります。懸念点だった藪の濃さもほどほどでしたが、木賊山山頂を目前にしてシャクナゲの海に迷い込んでしまい中央突破を試みたところ、腕や足が傷だらけになりました。シャクナゲの藪漕ぎはハイマツのようにベタベタしなくてよいのですが、バネのように跳ねっ返りが強いです。


2時間程で木賊山山頂に到着。だいぶ標高が上がったこともあり、まだ残雪がありました。

下山は徳ちゃん新道をテクテク。途中、登ってきた鶏冠山と木賊山に続く尾根を一望することができます。上から見るとトサカっぽさがあまりないような…?


徳ちゃん新道は4年ぶりでしたが、歩きやすく変化があり面白い道です。とはいえ、そこそこ長く後半は足に疲労が溜まって来たのでのんびり下り、木賊山から2時間半弱かけて下山。
気になっていたトサカのギザギザから、藪もりもりな尾根をかき分け木賊山まで繋げることができて、お腹いっぱいな山行でした。
鶏冠山から破風山や雁坂嶺といった主脈を眺めていると、昨年歩いた時の事を思い出しました。
その時はキツくてもう当分いいかも…と思っていましたが、この時期になるとまた歩きたくなっている不思議な魅力が奥秩父にはあります。
私が始めてテント泊をしたのもこの奥秩父エリア。名だたる河川の源流を擁し、長野〜山梨〜東京と繋げれば約70kmにもなる長大な縦走路は、深い山に浸る面白さや厳しさを教えてくれました。八ヶ岳という素晴らしい山の麓に住んでいながらも、毎年訪れたくなるエリアなのです。
みなさんも連休は奥秩父の魅力をぜひ堪能してみてください。


