お店のある茅野駅から車で約15分で登山口まで行ける守屋山。
県外の方は馴染みが無いかもしれませんが、「百名山が33座見える」と言われている、まさに展望台のような山です。
(諏訪、伊那エリアにお住まいの方からは「知らないわけ無いだろう!」と言われるかもしれません。笑)
先日その守屋山へ新雪スノーハイクに行ってきましたので、この機会にさくっと守屋山の魅力をお伝えしたいと思います!
Written by Shunpei

平日の朝はいつも近くの永明寺山を歩いているのですが、2月に入りようやくまとまった雪が降ったので、この日はすこし足を伸ばして守屋山へ新雪を歩きに行くことにしました。
守屋山へ登る道はいくつかありますが、今回はお店の開店前にさくっと登るため、杖突峠から登る最もメジャーな道をチョイス。
コースは杖突峠〜分杭平〜守屋山西峰のピストンで、コースタイムは夏道で往復約4時間です。

突き刺すような寒さと戦いながらのろのろと身支度をし、7時前に杖突峠登山口駐車場に着きました。
登山口は20cmくらいの積雪。これは期待できそうだ、と気持ちが高まってワクワクしながらワカンを装着し、7時過ぎに登山口を出発。
駐車場には前日に1台車が停まったであろう跡がありました。みな考えることは同じですね。
※駐車場は恐らく除雪されないため、降雪直後は注意が必要です。

登山口からしばらくはゆるい樹林帯を進みます。
まだ日が登りきっていない登山道にチラチラと日が差して雪の表面が氷砂糖みたいに光っていました。
足跡のないなめらかな雪面が広がるせいか、早朝の森の静けさをより強く感じます。
このあたりはだいたい30cm程度の積雪で、ワカン歩行の練習も兼ねてゆっくりと歩みを進めました。

1時間ほど歩いて、分杭平という広場に到着。
久々のわかん歩行は足が重く、想定よりも時間がかかってしまいました。
普段は芝生やベンチが広がり、子ども連れの家族で賑わうこの場所もこの日はすっかり雪に埋もれてました。
名物の木彫りのウサギさんも雪だらけに。

ここから東峰までは一気に高度を上げます。
登山口からずっと樹林帯が続いていますが、木々の合間から差す木漏れ日や、山頂に近づくにつれて右手にうっすら遠くに見える諏訪湖の景色をみながら登っていると、あっという間に目前に山頂が現れます。
東峰の直下から後ろを振り向くと、雪で白く染まった、茅野の町並みと八ヶ岳の麓に広がる畑。そして八ヶ岳が視界いっぱいに広がります。

9:00頃、守屋山東峰に到着。
360度の絶景に何度来ても感動します。
「33座見える」と言われているだけあって、その展望は本当に素晴らしく、雪を冠った山並みがぐるっと一周見渡せます。

諏訪湖。でかい。後ろの美ヶ原方面も白く染まっています。
先日レポートした上諏訪の街から大見山に続く尾根も見えます。
見切れていますが、車山と蓼科山の間にまるっとした浅間山も見えました。

北アルプス。ガスってそう。
ちょうど一年前のこの時期に、横尾から蝶ヶ岳を目指したものの、山頂目前で強風により撤退した思い出が蘇りました。

中央アルプス。こちらもあまり天気はよくなさそうです。

南アルプス方面。12月に行った塩見岳もチラっと見えました。
茅野に移住してからぐっと近くなったので、今年は深南部をたくさん歩くことを決意。

特に八ヶ岳が真正面に大きく見えます。ここ以上に八ヶ岳の山々が見渡せる山は思いつかないですね。
(ちなみに守屋山から百名山33座は見えたことはありません、、どなたか見えた方、教えてください。笑)
北アルプス、浅間、八ヶ岳、奥秩父、南アルプス、中央アルプス、御嶽。名だたる山塊が本当によく見える。

今回のような樹林帯の雪山では、SAYAMA works×MMAの
「ポーラテックパワーグリッド マウンテンフーディジャケット」が活躍します。
樹林のハイクアップでは、高い通気とストレッチの効いた生地で思い切り体を動かせます。樹林を出たあとは、フードをバラクラバのようにして鼻まで覆い隠せます。
汗抜けと保温性のバランスが良いので、ドライレイヤーや薄手のベースレイヤーの上に着用するのがオススメ。
細かい機能が盛りだくさんで、登山はもちろん、ファストハイクやトレイルランニングにも使いやすいです。(詳細は以下の商品ページをご覧ください!)
MMA×SAYAMA works ポーラテックパワーグリッドマウンテンフーディジャケット

時間があれば西峰までいく心づもりでしたが、今日はタイムオーバー。東峰で折り返して帰ることにしました。
下りの道すがら、5組ほどの登山者とすれ違いました。
冬の平日でも賑わう、地元の方々に愛される山です。
最近の登山ではもっぱらURBAN PRO PACK 30Lを使用しています。
ワカンをロールトップでバックパックの上部にくくりつけることもできるんです。
濡れたギアをバックパックのポケットにしまうのにはやや抵抗があるので、結構重宝します。

ちなみに、東峰から15分ほど進んだところにある西峰は、標高が少し高く、山頂が広くなっています。
天気がいい日はのんびり山頂でご飯を楽しむ人で賑わっています。
ご飯を作ったり大人数でゆっくり休憩するなら西峰が断然オススメです。
こちらの展望も言わずもがな、特に中央アルプスがグッと近く見えます。
(去年の5月の様子です)

東峰から西峰に向かう道の途中には「ラビットハウス」といううさぎのグッズがそこかしこに飾られている小屋があり、二人ほど座れるスペースもあります。
これも守屋山の名物です。笑
今回のルートは危険箇所もほぼありませんので、これから雪山を始める方には特におすすめしたいです。
このルート以外にも周回ルートや高遠町から登る道、そしてなんと麓の諏訪大社からも道が続いています。
諏訪大社から守屋山を越え伊那へ・・・なんて野望も抱いていますが、それはまたの機会に。
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2024.02 守屋山スノーハイク
杖突峠登山口〜分杭平〜守屋山東峰〜分杭平〜杖突峠
距離:5.7km
標高差:↑465m ↓465m
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